ファイルストッカーを作ろう
NOT・整理整頓
弊社は“案件で使用する備品やサンプル”などをファイルケースにて保管してるのですが、
収納する際、“並べているだけ”故に崩れてしまい、見栄えが悪いため改善方法を考えました。
100円ショップにて書類を入れるトレーを検討するも、横幅が狭く入れることが不可能なご様子・・・。
その後も複数のショップやWEBを徘徊してみましたが、ピッタリと収まるトレーは見つからず。
つくろう!ファイルストッカー!
仕方がないのでいつもの流れで自作することにしました。
まずはざっくりとパターンを組んでいきます。
今回、自身に課した条件は下記3点。
・強度を保つ
・なるべく短時間で出力可能
・コストは100円内に収める(フィラメント、電気代)
条件に基づいた形状を作っては検証を繰り返し、
形状を考えた結果、
最終的にこのような形状に決定しました↓
必要最低限のパーツで構成されており強度的にもクリア。 棚の段数は何段でも増築することができます。
ファイルケースを装填。 当たり前のようにシンデレラフィット。 自作の特権!きっちりと収まります。
プレートの接着
今回唯一の残念ポイントの「プレート」。
この部分は3Dプリンターの印刷エリア(220mm✕220mm)に収まりきらないので分割した状態で作る必要があり、設計が一番てこずりました。
強度が求められる箇所のため、ジョイントで組み合わせた上で接着する工程に進みます。
個人的にPLA用接着剤で最強と思うのはコレ!
専用の注入容器に溶剤を補充して、“接合部の隙間に液体を流し込む”という実に理にかなった接着方法なのですが、操作がめちゃくちゃテクニカルで未だに慣れません。
接着剤を流し込んで一日放置。
接着箇所は「プラそのものが融合」するため、強度的には最強クラスだと思います。
ガシガシ量産!
設計、組み立ての工程が無事終了したため、次は量産ターンに移ります。
構成パーツ一覧↑
プレート1枚が約8時間、支柱パーツはまとめて出力するため、約13時間。
総計、約21時間の出力タイムが試算されました。
勤務時間中に出力しつつ、時間のかかるパーツの出力は3Dプリンターをかけたまま放置して帰宅。完成したパーツを次の朝に回収!という流れとなりました。
-翌日-
完成したプレートを回収しようと鼻歌まじりで3Dプリンターを確認・・・
\(^o^)/うわああああああああああああ
3Dプリンター放置出力あるある。 通称「鳥の巣」。
これは・・・ なかなか精神的にダメージでかいですね・・・。
自宅で現状を監視しつつ、不具合が出た場合に「遠隔にて電源を切る」ことが可能な環境構築が急務になってきました。
こびり付いたプラスチックを剥がし、涙目になりつつ次回に続きます。
“小さなものは指輪“から“大きなものは建物”まで。
ものづくりが大好き。昼夜問わず何かしら作ってます。
興味が湧いたらひたすらのめり込む性質のため、スマホには絶対にゲームをインストールしない主義。
企画や工作の記事が多めです。