幅が調整できるノートPCスタンドを自作した話 -3Dプリントデータ配布中-

幅が自由に調整できるMacBookスタンドを作成しました。(ダンロードファイルはコチラ)
以前作ったMacBookスタンド作成から、約2年ぶりのアップデートです。
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ガタツキが気になり始めたMacBook Air

作成してほぼ毎日利用。自作の満足感にほくそ笑んでいましたが、ある時からある問題が発生しました。


見た感じ何も問題ないのですが、平らな机などに置いた際「カタカタ」とグラつきが発生するようになりました。
天番のネジを取り外して調整→数日後に再発。と、原因は一向に不明のまま半年ほどが経過したところでついに判明!


犯人はまさかのMacBookスタンド。
MacBook(Air)本体とスタンドの隙間で揺れることで、本体に歪みが生じているようです。
にわかに信じがたいことですが、本体を傾けると結構な力が本体にかかっていることがわかります。
干渉緩和の対応策
当たりが悪いのならばクッション材をつければ良いじゃない!



と思った頃にはすでに行動に移っていました。
クッション材はTPU(ゴムのように弾力性のある素材)で作成してみました。
できたてホヤホヤのパーツをスタンド本体に貼り付けていきます。


絶妙な幅調整を行ったため、抜き差ししやすい上にグラつきは皆無。
思いつきで取り付けた緩衝材パーツは見事に本体への当たりを緩和してくれています。
これで問題は解決! と思いましたが、制作してから2年以上も経過しており、ただクッションパーツを追加しただけでは面白みがないな・・・とものづくり欲が湧き上がってきたため、新たなモデルを作り直すことにしました。
幅調整タイプのスタンドを作ろう!
今回問題となった“グラつき”ですが、本体とスタンドの間に隙間があったため生じたため、幅を自由に調整できるよう可動タイプにすることにしました。


いつものように大まかな形状を組む→出力して調整を繰り返していきます。

何度目かの試作を経て満足のゆくモデルが完成。

構成パーツ一覧。
今回はスライドする箇所があるため、固定するために「M5サイズのナットとボルト」を利用します。


本体に使用する素材は「PLA(通常のプラ)」と「TPU(ゴム)」、 2種類で出力しています(PLAのみでも問題なく使用できるように設計済)
固定するパーツ(ノブ)の制作には、3Dプリンターで出力途中に停止→ナットを入れる工程があります。(※CURAでの設定は後述)

一通りの素材が揃ったところで組み立てに移ります。


本体にM5サイズのボルトを差し込んで、


プラパーツにゴムパーツを差し込みます。


楽しみながら組み立てが完了。 調整に時間を掛けただけにどのパーツの合いもバッチリでした。
実際に使ってみる

ノブを回してスタンドの幅を調整します。


好きな幅でカッチリと固定することが可能となりました。


抜き差しも問題なく本体の揺れもありません。

ダウンロード用ファイル
今回ご紹介したノートPCスタンドは、こちらからダウンロードできますので興味ある方は是非。(別サイトに移動します)↓

【自分用メモ】CURA プリントの途中で止める方法。(ver.57)

CURAを開いて該当するSTLファイルを開き、「スライス」をクリック。

続いて「プレビュー」をクリックして、

向かって左側にあるレイヤーバーをスライドして、途中で停止したい箇所を見つけます(今回は95)

メニューバーにある「拡張子」→「後処理」→「G-codeを修正」をクリック。

「スプリクトを加える」をクリックして、

「Pause at height」をClickします。

「Pause Layer」に止めたいレイヤー高を入力(今回は95)
一時したヘッドの回避座標を変更したい場合は図の項目に入力します。

設定ウィンドウを閉じて「スライス」をクリック。

その後、保存したら完成です。

“小さなものは指輪“から“大きなものは建物”まで。
ものづくりが大好き。昼夜問わず何かしら作ってます。
興味が湧いたらひたすらのめり込む性質のため、スマホには絶対にゲームをインストールしない主義。
企画や工作の記事が多めです。