デザイナー向けのインターンシップを開催しました
11月16日〜17日の2日間。
デザイナー志望の学生さんを対象にインターンシップを行いました。
緊張の初顔合わせ
インターンシップの1週間前に、デザイン学校の先生引率のもとで顔合わせ。
震える手で名刺を差し出す様子から緊張が伝わってきます。
この日は簡単な内容説明などをしたり、学生さんの作品集を見せてもらったりと和やかなムードで終わりました。
インターンシップ当日
今回のインターンシップは下記のようなスケジュールとなりました。
実際にジャストの社員として一日を過ごしてもらう前提で、朝礼や掃除も参加してもらうことにしました。
本格的な実習に入る前に簡単な会社説明を行い、“ジャストが他社と比べてどんな部分が優れているのか?”を知ってもらいました。
企画室に入り、今回の指導担当である弊社デザイナーの三村さん宮田さんが挨拶。
2日間で行うスケジュールを学生さんに通達します。
まずはヒアリングから
今回行う課題は「手袋のパッケージ(口紙)デザイン」
事前に質問シートを準備して、それに沿って課題を進めていきます。
弊社の部長(企画デザイン担当)がお客さん役を演じ、お題に対して必要な情報を説明しました。
【ターゲット】 2〜3歳児のお母さん
【問題点】 手袋をどこかへ無くしてしまう
【商品特徴】 ずっと付けていたい手袋
(手のひらにマシュマロのような低反発クッションが入っており、いつまでも握っていたい感触がある)
途中で学生さんからの質問タイムを設けて応対。
その後、プロのヒアリングと比較してもらい「どんな質問のやり方が効果的なのか?」をリアルタイムで学んでもらいました。
コンセプトの掘り下げ
続いてお客さんから聞いた内容を互いに意見交換しながらまとめていきます。
「いつまでも握っていたくなる手袋」に対して、各々のイメージを付箋に書き出して発表。
学生さんの柔軟な発想が文字として並んでいきました。
参加者で出し合った付箋(商品のイメージ)をグループ化します。
複雑に入り組んだ情報を整理して、デザインに必要な要素だけを抽出していく作業ですが、2名とも真剣な表情で付箋を見つめていました。
一度組んだグループをプロの目線からチェック。
学校の課題としてではなく、あくまで“実戦”を想定したインターンシップのため、
教える側も自然に真剣な表情になります。
何度も組み替えて今回作るデザインの特徴や表現するための材料(コンセプト)が見える化されました。
今後はこれを見ながらデザインの組み立てを行っていきます。
午後からはまとめたコンセプトを元にデザインのラフ(下描き)作成がスタート。
途中、三村さんと宮田さんがフォローに入り、学校では体験できない“実戦を交えた課題”を導いていきます。
かつて自分が学生だった頃や、ジャストに入社して学んだことをフル回転させての適切な指導が行われていました。
デザインラフ制作
どちらからもレベルの高いラフが提出され、指導する側も熱が入ります。
デザイン制作
【インターンシップ2日目】
初日に作ったラフ画を元にデザインを作っていきます。
ここからは学生さんも手慣れた手付きで作業をしていましたが、プロ目線でのアドバイスを受けて多くの気付きがあったようです。
どちらの作品も想定していた以上にレベルが高く、デザイナーチームも驚きが隠せない様子でした。
デザインも完成してカッティングマシンにてダミーを作成。
最後はみんなの前でプレゼンを行うため、それに向けてのシナリオを作っていきます。
インターンシップもいよいよ終盤。
自分の作品をみんなの前で発表していきます。
どちらの学生さんも特に緊張した様子もなく、自分の全力を出し切った作品を堂々とした様子でプレゼンしていました。
プログラムをすべて終えて、今回のインターンシップに対しての反省会を行います。2日という短い時間でしたが、どちらの学生さんも打ち解けてくれたようです。
両名とも「楽しかった」との感想を笑顔で応えてくれました。
学校では“説明されただけの知識”が今回の体験を通じて“生きた知恵”として理解できたそうです。