ZIPPOライターの不満点を改善してみる 〜前編〜

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ZIPPOライターを使用し始めて半年ほど経過しました。

最近になり使用する頻度が急激に増えたため、気になっていたところをまとめて改善してみようと思います。

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ZIPPOライターとは

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ジッポーライター (wikiより引用)


ジッポーZippo)は、アメリカ合衆国の企業・ジッポー社(en:Zippo Manufacturing Company)、および同社が製造する金属製オイルライターの商標である。

長い歴史と世界的な普及率の高さからオイルライターの代名詞となっており、またコピー商品も大量に出まわっていることから、オイルライターの一般名称として認識されている。

高い耐久性・耐風性と永久修理保証がある。1932年の創業、1933年の第1号発売以来、基本構造にはほとんど変化がないが、外側のケースに様々な意匠を凝らすことで豊富なバリエーションが生じており、世界各国に収集家が存在する。


ZIPPOに対する思い入れ

「ピンッ シュボッ カキンッ」

独特の開閉音から続く着火音。

タバコに火を付けて瞬時に消火する行程は幼少の頃から憧れの対象として写っていました。

喫煙者ではないので人生において縁のないアイテムですが無意味に所有したい欲は度々鎌首を持ち上げており、

「内部にLEDを組み込んでライトとして使えないものか?」とか、

「タブレットを詰め込んでケースとして使用できないか?」 等、

無理矢理でも所有したい欲は歳を取るごとに色濃くなってくる始末。

満を持しての入手

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そんな想いを経て今年の夏、鉛筆ロケットの「強い横風でも消えない熱源」を確保するために晴れて念願のZIPPOライターを購入することとなりました。

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初めての使用で、

「燃料スペースに引火して燃え上がる」という、

割と無茶苦茶なデビューを果たし、そのタフネスぶりには

「さすが第二次世界大戦でアメリカ兵の標準装備に選ばれてただけあるなぁ・・・」

と感心して眺めていた記憶があります。

「もの作り」で活躍するZIPPO

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最近ではレザークラフトやパラコードに必要な“炙り”の行程で大活躍しています。

アルコールランプより手軽に使えるので簡単な作業はZIPPOで1本でOK !

なにより所有する理由ができたのが一番大きなメリットだなぁ・・・とホッコリ。

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使用頻度が増えたのでクロムメッキを施していない真鍮地が見えるものを購入。

一つは自宅、もう一つは会社で使用していこうと思います。

ヒンジの問題点

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2つ目を購入して改めて思ったことのひとつに “ヒンジ部分のグラつき” があります。

ここ最近に製造された低価格帯のZIPPOライターは、

「本体とフタを繋ぐヒンジ部分が軒並みグラグラしてしまう仕様」なんだそうです。

Σ(;´Д`).oO(マジか?!)

閉じている状態ではそんなに気にはなりませんが、堅牢性がステータスの一つであるZIPPOのフタがこのような有様なのは如何なモノか?と小一時間。

力業でなんとかしてみよう

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ということでヒンジ部分のグラつきを修理してみましょう。

※ご紹介する方法は「改造行為」にあたるため、 “Zippo社の特徴である永久保証 ” を受けることができなくなります。あくまで自己責任のもと行ってください。


使用する道具

・「木槌」
・「精密ドライバー(ヒンジの穴に先端が通るサイズのもの)」
・「10mm幅以上の木材(板状のもので、穴が開いても良いもの)」

ピン抜き手順の説明

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ZIPPOのヒンジ部分はフタが閉じた状態ではピンが一部隠れてしまうため、このまま作業しては破損する恐れがあります。

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よって、フタが開いた状態で作業を行います。

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インナーユニット(中身)を取り出して外装のみにした状態にします。

木の板を下に敷いた状態で写真のように精密ドライバーをヒンジ部分に軽く押し当てながら、木槌で“コンコン”と静かに打ち付けてください。

最初からガンガン打ち込んでいくとドライバーの先端がナナメ方向に打ち込まれ、ヒンジ部分が破損してしまう恐れがあります。

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コツコツ木槌を打ち込んでいくとピン先端が少しずつ顔を出してきました。

下地に使用している木の板ははみ出たピンがめり込みやすいようにあまり堅くない木を使用すると良いですね。

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本体よりピンが外側に出たことを確認して、

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残りのピンはペンチで引き抜くことが可能です。


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引き抜いたピンとバラバラになった各パーツ

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ピンの太さは約1mmでした。

代用のピンを挿入する

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1mmより若干太めのピンが必要になるため、代用品として「釘」を使用します。

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1mmよりやや太め。サイズ的には最適です。

 

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先端の尖った部分を穴に入れて静かにコンコンと木槌で叩いていきます。

穴を徐々に広げながら押し込んで行くため、静かに丁寧に打ち込んでいきます。

仮にナナメ方向へ力が入ったり、強めの圧力がかかると簡単に穴が緩んでしまうためこの行程は慎重に行います。

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こんな感じで徐々に入っていきます。

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釘の鋭利な部分が完全にヒンジから抜け出た辺りでストップ。

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続いてペンチで不要な部分をカットします。

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反対側も切り落として

「逆方向から打ち込む」→「切り落とす」「再度、逆方向から打ち込む」

を繰り返してヒンジにピンが収まるよう調整していきます。

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フタの開閉を繰り返し、グラつきが改善されていれば完成。

初めての経験だったため「ひとつは壊す覚悟」で行いました。

実際にやってみた感想

成功した際の満足度はわりと高め。

今後、保証を受けれなくなることがやや残念ではありますが・・・。

一生モノとして所有していくに至り「グラグラするフタが許せない!」という人にはお勧めの改造です。

もうひとつ簡単な方法でグラつきが改善される方法があるのですが、長くなったので後編に続きます。

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