ホームセンターで購入した一枚板から削り出す、本格的な仕様のウッドスリッカー作りに挑戦してみました。
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【以前作成したウッドスリッカー(簡易版)はこちらから ↓ 】
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「低価格」「簡単にできる」を念頭に置いての製作だったため簡易的なイメージが強く、見た目も少々“すりこぎ”感がぬぐえなかった気がします。
今回は「低価格」のコンセプトは残しつつ、新たに「労力」を追加して本格的なウッドスリッカーを作ります。
(※製作に使用する道具の値段は含んでません)
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近所のホームセンターにてキメが細かくて堅い木を物色。
いろいろ迷って「本紫檀」を選択しました。
購入したものの、厚みが「6mm」と少々薄い気がしたので、2つに切って重ねてから木工用ボンドで圧着します。
これで適度な厚みを確保。
(適度な厚みがある木材もありましたが、どれも千円以上の高価なものだったため「低価格」のテーマに沿って今回はこの方法で行きます)
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右から
・半円の精密ヤスリ(鉄工用)
・細い棒状の精密ヤスリ(鉄工用)
・チェーンソーシャープナー
幅の細い溝を掘るため“精密ヤスリ”が必要となりますが、木工用ではあまり見かけないので“鉄工用”のものを使います。
“チェーンソーシャープナー”は電動のこぎりの刃の研磨に仕様する道具のため、硬度が異様に優れており下手な鉄工用ヤスリより削れるためオススメの道具です。
写真には写ってないですが、“木工用ヤスリ”、“ノコギリ”、“彫刻刀”、“小刀”、“紙ヤスリ(空磨き/耐水)”、“歯ブラシ”があれば、さらに製作効率が上がります。
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(固定に万力を使用していますが作業効率がアップするレベルなので特に無くても大丈夫です)
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最初に“ノコギリ”を使用して溝のガイドを作成。
この作業を事前に施さないとヤスリが滑ってしまい、まっすぐな溝が引けません。
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2本目の溝はヤスリを寝かせてやや太めの溝にします。
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3本目の溝は少々幅広にしたいのでヤスリがけの前に“彫刻刀”を使用して荒削りをしておきます。
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“鉄工用”のヤスリは目が細かく“木工用”と比べて目詰まりが起こりやすいので、定期的に歯ブラシにて詰まった木くずを擦り出します。
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4本目の溝は深めにしたいので最初のノコ引きも深く切り込み彫刻刀で根気よく削っていきます。
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溝彫りに疲れてきたのでエッジ部分を小刀と木工ヤスリで加工して丸みをつけます。
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幅広でゆるやかな溝が欲しいので力強くゴリゴリ削っていきます。
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ここまでの所要時間は約1時間半くらい。
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不必要な箇所をノコギリで切って木工用ヤスリで削り成形。
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面積の広いコバ磨き用に使いやすいような形状をイメージして小型なとヤスリで丁寧に削ります。
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細い溝の部分は“つまようじ”に紙ヤスリを巻いて削ります。
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削り出し作業完了。
この時点で十分に使えそうなフォルムに見えるためテンションが上がります。
(その分、接着部分が目立つ・・・)
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次回の「仕上げ編」に続きます。
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