「ハサミの持ち手」を 自作してみる

切れ味抜群のハサミを購入したものの、諸事情により「持ち手」の付け替えを行うことになりました。

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ことのはじまり

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硬い厚紙でもサクサク切れるで不動の人気を誇る(主に自分の中でPLUSの名器「フィットカットカーブ」

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特徴的な形状の刃先「ベイルーイカーブ刃」。

絶妙なカーブの恩恵で分厚い厚紙もサクサク切ることができ、刃の内側が若干くぼんでいるためテープを切った際に付着しがちな糊がほぼ付着しません。

それに加え「チタンコート」という錆びや汚れにも強い贅沢仕様のハサミ、お値段900円。

そんな素晴らしいハサミを入手したものの、手持ちのペンケースでは「持ち手」が大きすぎるため、収納することが困難だということが判明・・・。

(´-`).oO(こんな素晴らしいハサミを出先で使えないなんて・・・)

やるせない気持ちで色々と考えた結果、来の「持ち手」を取り除き、ペンケースに入る大きさの持ち手を自作して取り付けることにしました。

持ち手の取り外し方

「ノコギリ」や「ニッパー」を使って徐々にカットしていく方法もあるのですが、時間が大幅にかかってしまいます。

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よって、「半田ゴテ」を使い、少しずつ根本を溶かしながら作業を進めていきます。

メーカーの方、申し訳ありません。

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これくらいの量になれば「ニッパー」でカットする事が可能。

様子を確認しながら少しずつ砕いていきます。

持ち手の制作

全体のデザインを決める

ペンケースに納まる大きさを確認しながら「持ち手」のデザインをスケッチしていきます。

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使用する木材は「ウォールナット(クルミ)」。

軽くて強度もあり、曲げの力にも「粘り」があり、強い力が加わるハサミの持ち手には最適な素材です。

向かって右側にあるもハサミの持ち手も自作したものですが、数ヶ月の使用で砕けてしまいました。

硬さには定評があるものの、粘りの点では劣る「紫檀」を使ったため、疲労が蓄積してパキッと割れてしまったようです・・・。

木材をカット

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デザインを決めたら大まかにカット。

この時、木材を切ったときに出てくる「木くず(粉)」を集めて取っておいてください。

後の行程で使用します。

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次にドリルで複数の小穴を開けながら「指を通す穴」を成形していきます。

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小刀を使い角の処理を施しながら、木工用ヤスリや荒めのサンドペーパーを使って少しずつ削っていきます。

ある程度方向性が見えてきたところで一旦休憩。

刃の根本の加工方法

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刃の部分の付け根にある「突起した部分」が邪魔になるので「金属用ノコギリ」を使ってカットします。

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カットするとこんな感じ↑

万力でしっかりと固定していないとなかなか刃先が通らず苦労します。

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その後、根本にあたる部分に左右から溝を追加。

この加工を施すことで木の持ち手に接着した際の「抜け防止」にひと役買うことになります。

刃を通す穴を開ける

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次に持ち手に「刃」を入れ込む穴を開けます。

真っ直ぐ垂直な穴を開ける必要があるため、可能ならば「ドリルスタンド」や「ボール盤」などの専用工具があるとベストです。

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荒削りしていた持ち手の細部を調整して、

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目の細かい紙ヤスリでなめらかにしていきます。

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双方を組み合わせて最終調整。

穴が垂直に開いていないと開閉時にガタついてしまうため、抜き差しを繰り返しながら様子を見ていきます。

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エポキシ接着剤「アラルダイド」を使用して、穴に隙間なく注入。

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はみ出た接着剤を拭き取り、刃の位置を微調整しながら納得のゆく状態がキープしたところで放置。

丸一日かけて自然乾燥させておきます。

隙間を埋める木工パテ

木材と刃を固定し

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保管しておいた「木材を切った時に発生した木くず(粉)」に木工用ボンドに絡めて混ぜていきます。

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「パテ」が完成。

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「刃」の部分をマスキングテープで巻いて、隙間に補填していきます。

奥までしっかりと詰めていくことが重要。

※パテは乾燥すると収縮するため、乾いては詰める を2〜3回繰り返してください。

ニス塗り、そして完成

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刃の部分をマスキングしてニス塗り。

木の風合いをキープさせるため、薄めに塗っていきます。

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丸1日乾燥させれば完成!

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刃先のコーティングを保ちたいので、ついでに革製のカバーも作ってみました。

ペンケースにもしっかり収納できます!

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持ち手を作る行程が把握できると、次は「刃先の部分も・・・」と欲が出てしまいました。

ステンレス鋼までならば自力で加工することができるので、ナイフ用の鋼材を入手して作ってみたい気もしますね。

「手持ちのハサミがペンケースに納まりきらない!」

とお悩みの方は是非挑戦してみてください。

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