登山用に履いていた靴の紐が擦り切れてしまったので修理(調整?)してみました。
コスト面で考えれば買い変えた方が安くつきそうですが、他にも流用が効きそうなTipsだったためこの機会にご紹介します。
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普通に登れば良いものを ややアウトローな方法 で楽しんでいるため、身につけている物のダメージが一般的な登山と比べて倍増しで蓄積されていきます。
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普通に登山を行ったとしてもゴツゴツした岩場など、整地されていない悪路を進んで行くため、特に靴への負荷は避けて通れません。
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そんな中で消耗していく靴底の厚みを眺めながらふと靴紐が切れていることに気付きました。
登山靴の金具部分で擦れたのか? 紐の一部が今にも切れてしまいそうな勢いです。
靴っていろんなところが酷使されてるんだなあ・・・ と感慨深い気持ちに浸りながら、新しいの靴紐を入手する算段を考えます。
買い物に向かうルートを考えながら、じっくりと紐の状態を観察。
先端から12cmほどの箇所がすり切れています。
中央からブツリと切れているのならば靴紐として問題アリですが、今回は上手く加工すればまだ使えそう・・・。
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新品を購入する前に 先端を補強する ことで延命を図る方針を変更しました。
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行き先を「靴屋さん」から「ホームセンター」に変更して購入してきたアイテム。
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使用する材料は「伸縮チューブ(3mm径)」 価格は160円程です。
新しい靴紐が700〜1,500円ほどだと考えれば、コスパ的な意味で満足度高し!
まずは「伸縮チューブ」を2cmほどにカットします。
問題の箇所をハサミで切り落として、
先端がナナメになるように整えます。
4cm程にカットしたセロテープを縦方向へ貼って、
先端を「こより」のように細くねじります。
セロテープで紐を覆っていく際に “やや力を入れて引っ張る” ようなイメージで巻き付けます。
こうすることで「紐の径を圧縮」しながら「紐を固くする」ことができ、チューブへと通す行程が楽になります。
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セロテープで覆った紐の先端に伸縮チューブを被せます。
無理に力をかけないように注意しながら時間をかけてじっくりと行ってください。
上手くチューブを通すことが出来たらセロテープで覆った箇所を切り落とします。
ガスライターを使用してチューブをなぞるように炙っていきます。(※ヤケドに注意してください)
熱でチューブがゆっくりと縮んでいき、紐全体が徐々に締まっていきます。
高熱を発するアイテムとして「アイロン」「ドライヤー」と試してみましたが、「ガスライター」が一番手軽で簡単でした。(通常のライターやチャッカマンでは炎が揺らいでしまい熱が均等に伝わりません)
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伸縮した先端の様子。
初めての作業だったためチューブの径が均一になりませんでした。
一部が焦げてしまったのはご愛敬。
仕上げ作業に瞬間接着剤を用意。
チューブの先端からはみ出した靴紐に染みこませていきます。
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【修理前】
【修理後】
元の状態と比べると野暮ったいイメージがします。
なんどもライターの炎を往復して炙ってはみましたが、チューブの伸縮性の限界なのか?これ以上縮んではくれませんでした。
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先端の径がやや太めになってしまったものの、靴紐としての性能面では特に問題はありません。
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自分で修理したところでコスト的なメリットはほぼ皆無ですが「自分で修理した」という満足感は靴に対しての愛着へと繋がりました。
時間にして10分以内で終わる作業なので是非一度お試しください。