大人の自由研究 -「入れ歯洗浄剤」を使用した洗浄実験-         

「入れ歯洗浄剤」を使用して身近にある“金属”を洗ってみました。

最初は純粋に「洗うこと」に特化した実験でしたが、次第に趣旨が変わっていき最終的には「造幣局」へ電話するハメに・・・

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前回の実験記録はコチラから ↓ ↓

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前回は「入れ歯洗浄剤」を利用して時計の金属ベルトの洗浄方法をご紹介しましたが、

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結果的に大量の「入れ歯用洗浄剤」(おそらく100個ほど ) が余ってしまいました。

どうやって有効活用してみようかと考えること数秒・・・

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/ 余計なことを閃いた! \

とりあえず、「身近にある洗浄できそうなアイテム」を片っ端から洗っていくことに決めました。

エントリーNo.1【電動シェーバー】
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手始めに「水洗い可能」なシェーバーで実験を開始。

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替え刃の部分を分離させて、全体を軽く水洗いしておきます。

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そして勢いに任せて「ドボンッ!」

【20分後】
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隙間にこびり付いて取れない皮脂汚れも綺麗に除去されています。

油の酸化から来る不快なニオイも無くなっており、今まで掃除にかけていた時間の1/3ほどで洗浄が完了しました。

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プラスチック部分の艶は驚くほどにツルツルに。

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「部分入れ歯の金具汚れにも!」と宣伝しているだけあって、金属部分は新品のような光沢が戻りました。

勢いで始めた実験ですが思わぬ結果に満足です。(メーカー保証を受けることはできなくなると思われますが・・・

エントリーNo.2【目玉クリップ】
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酸化して全体的にくすんでいます。

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特に下準備をしない状態で洗浄液に投入。

清涼感のある気泡を見つめながら

(´-`)「いったい自分は何をしているのだろう・・・

と我に返ること数回。

遠い昔に経験した「自由研究」を思いだし、懐かしい郷愁に浸ります。

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一見、大きな変化は無いように見えますが「事前に水洗いや表面を磨いたりしていない」ことから考えると充分に綺麗になったと思います。

少なくとも表面のくすんだ皮膜は取り払われた模様。

結果は良好なのですが先ほどの「シェーバー」の結果を見てしまうと、ややパンチに欠ける気がしました。

エントリーNo.3【硬貨】
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もっと身近な金属はないかなぁ・・・ と部屋を徘徊すること数分。

ポケットを探ると数枚の小銭(5円、10円、100円)を発掘。

同じ金属でも素材が異なるため実験という観点から見ると最適な素材に思えます。

ネタ切れな空気が漂ってきたので大した期待もせず洗浄液に投下。

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20分ほど洗浄して中身を取り出しました。

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取り出して確認。

想像していた通り激的な変化は・・・

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      Σ(´Д`)あ!

10円だけ、部分的に綺麗になっています。

5円と100円はビックリするほど変化無し。

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5円=真鍮(銅と亜鉛の合金)

10円=銅

100円=銅とニッケルの合金
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洗浄液は「銅」にのみ反応したんでしょうか?

酸化皮膜だけが「洗浄された」というより「化学変化した」ようにも見えます。

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なんだか面白くなってきたので洗浄剤を3つに増量。

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吹き出す泡が 3倍!

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青色の濃度も 3倍!!

今まで見たことない「青色」に心踊ります。

(´-`).oO( 色だけ見れば美味しそう・・・ )

【30分後】
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取り出して確認。

先ほどよりは綺麗になっている部分が広がっているものの「3倍の洗浄力」に過剰な期待していたため少々残念な結果に思えました。

ここまで来れば

「どんな手段を使っても10円玉をピッカピカにしてやる!」

といったドス黒い使命感で全身満たされており、“時計のベルトの洗浄” のために購入した「入れ歯洗浄剤」は“ 10円玉を美しく輝かせるツール ” として認識されている始末。

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いろいろと考えた結果、ラップを敷いて洗浄剤を設置。

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その上に10円をセット。

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そこへ再び洗浄剤を被せてキャンディーの包装紙のように両端を巻いて固定。

“両端のくるむ箇所は“ふんわり”と緩く巻きます。キツく巻くと洗浄剤がお湯に溶けてくれません。

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「上から下から、ダイレクトに洗浄剤をにサンドするッ」

10円玉からすれば完全に退路が断たれ“もはやピカピカになるしか道はない” 政略結婚レベルの化学実験。

これならば 嫌でもピカピカになるはず!

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祈りに近い気持ちを込めて投下!

数分後、ラップの隙間から少しずつ泡が立ち始めます。

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実験開始から約30分。

ようやく10円を挟んでいた錠剤の姿が無くなりました。

この状態のまま1時間ほど放置しておきます。

【 1時間後 】
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      Σ(´Д`)うおおおおおおっ!


「入れ歯洗浄剤ってすげえ!」

素直に感心してしまいました。

しかしながら・・・ あと一歩! もう少し!といった感じです。

このまま終わるのは悔しいので硬貨を磨いて10円玉をピカピカに磨くことにしました。

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金属を磨くと言えば「金属研磨剤 ピカール」

ここでふと「あること」が気になりWEB検索。

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(´-`).oO(あら〜)

案の定、硬貨を磨く行為はグレーゾーンのようです。

せっかく記事をまとめたのにこれでは公開できません。

白黒はっきりさせるため「造幣局」へ直接電話 して聞いてみました。


Q: あくまで “ 実験 ”という名目で硬貨を「入れ歯洗浄剤」や「金属磨き粉」で綺麗にしても大丈夫ですか?

A :「金属磨き粉」を使用しての研磨は硬貨を削って”光沢を出しています。これは「硬貨を意図的に傷つける行為」に該当するため、私どもの立場上ここで「OK」と申し上げるわけにはいきません」

Q: 「削る行為」がNGならば「“物理的に削らない”入れ歯洗浄剤」や「お酢」などを使用した洗浄はOKと考えて宜しいですか?

A :硬貨を意図的に傷つける行為ではないので問題はありません。厳密に言えばグレーゾーンなので、大きな声で「オススメします」とは言えませんが・・・」


たとえ「子供の自由研究」であっても「研磨剤」を使用して硬貨を磨くと造幣局の見解では「NG」だそうです。

(´-`).oO(大人の事情・・・

“表面を削らない” 「入れ歯洗浄剤」を使用して綺麗にするのはギリギリ大丈夫そうですが、実践する場合は小規模で行う方が賢明かもしれませんね。

途中で大きく趣旨が変わってしまいましたが、なかなか楽しい時間でした。

【今回の教訓】

日本の硬貨を「法に沿って」ピカピカに磨きたいのならば「ピカール」でなくて「入れ歯洗浄剤」。

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