NINTENDO 3DSのスライドパッド(十字キーの上に配置された丸くてグレーの円盤)が物理的にもげたので修理してみました。
「バイオハザードリベレーションズ」をプレイするだけのために購入したNintendo 3DS。
その後「モンスターハンター専用機」として数週間ほど役目を果たした後、いつの間にか子供の所有物になっていたという経緯のあるゲーム機です。
小学生の息子が友達と通信対戦をする約束を交わして学校から帰宅。
ランドセルを放り投げ、散らかった机の周りを探しながら
(;゚Д゚)「僕のDSどこ行ったか知らない?」
と聞かれる度に
(´-`).oO(ナチュラルに言ってるけどそれ、お前のDSじゃないZE?)
とその場の流れでツッコミを躊躇する大人の姿があります。
・
そんなある日。
仕事より帰宅した姿を確認するなり
(;゚Д゚)「このDSのこのボタンがおかしい!」
と切羽詰まった表情で訴えられたのです。
(´-`).oO(いやいや、そこはまず「お父さん、お帰りなさい」でしょ?)
・
舌の根本すぐ後ろ側まで出かけた言葉を力業で飲み込みながら、
(´-`)「何でこうなったの? 外遊びで蹴飛ばしたとか?」
と どうせ手荒にあつかって壊したんじゃない?との偏見 冷静に大人の仮説をぶつけます。
・
・
話を聞いていると「とくに手荒に扱ってはいない」との主張と「“下方向への操作”が効きづらい」ということが判りました。
購入して3年ほど経過しているので経年によるプラスチックの劣化かな?と思いながらパッドを指でぐりんぐりん動かし・・・
「あっ!? 」
Σ(´-`) Σ(;゚Д゚)
・
・
「あーーーーーーーーーーっっ!! 」
Σ(´Д`) Σ(;゚Д゚)
・
・
根本から「モリッ」ともげました。
その後、ゴム状のパッドの下にこびり付いていたプラスチックがパラパラと崩れていったことから「破片が隙間に侵入」→「物理的に操作を阻害していた」と思われます。
意図的に取れる仕様ではないことは残された突起部分を見れば一目瞭然。
トドメを刺したのが“所有者である自分”という事実も哀愁たっぷりで涙すら出てきません。
横を向くと (;゚Д゚) ←こんな表情で息子が固まっています。
「明日の朝イチの仕事は任天堂のサポートセンターへの電話だな・・・」とか、
「修理代っていくらくらいかかるんだろ?」とふわっとした思考を巡らせつつ、「手持ちの道具で何とかならないか?」と改善策も同時並行で進みます。
考えながら部屋に籠もり、プラ板(1.2mm)を用意。
ナチュラルに「手持ちの道具で何とかする」方向で物事が進んでいくこの感じ・・・嫌いではありません。
13mm径のレザーポンチを取り出して木槌で叩き、プラ版を円形に抜いていきます。
抜くとこんな感じ。
強い力で型抜きをするためプラ版が若干曲がります。
ここはドライヤーで熱を当てながら平らに成形していきました。
取れたパッドに入れて大きさを確認。
良い感じでフィットしました。
・
続いてノギスにて突起部分の径を計ります。(だいたい5mmでした)
穴明け機(レザーパンチ)にて5mmの穴を中心に空けます
※ 若干ズレているのは突起の欠けに合わせるため
仮組みして操作性をチェック。
予想以上によく馴染んでいます。
続いてエポキシ接着剤の中では最強(個人的に)と信じている「JBウェルド」を用意。
DS本体の突起部にはマスキングします。
接着面積を稼ぐため、やや盛り気味に塗りました。
・
・
・
・
〜 12時間経過 〜
頼もしいまでにカッチカチに硬化しています。
マスキングテープを剥がして操作性を確認。
強めに力を加えてもビクともしません。
その後、盛り上がった部分をカッターで慎重に切り落としていきます。
(リューター等の電動工具では振動により接着部分が取れる恐れがあります)
平らになったところで裏面を綺麗に清掃したパッドを瞬間接着剤にて固定。
パッドを接着後、ひと通り操作してみて問題なければ完了。
(小汚く汚れていた画面周りもクリーニングを施しました)
事情を知らなければ修理したようには見えません。
操作性も修理前のそれと比べてなんら問題なし。
後から調べると「スライドパッド部分の部品を取り寄せて自分で修理する方法」 が世間的にはメジャーな修理法だと知りました。
今回の方法は手間は掛かりますが「自力で何とかした」という自己満足が全身を駆け巡ります。
・
・
〜 次の日 〜
(´-`)「ほれ、DS直したよ」
( ゚д゚)「ありがとう」←(いつもの流れなので特にリアクション無し)
(´-`)「これでゲームの続きができるね」
( ゚д゚)「ん〜。iPadでもゲームできるから大丈夫かな!」
(´-`).oO( ・・・ )
・
・
・
・