一応デザインを生業とする会社なので、今回はインスタ映えするクリスマスツリーを作ってみました。
作るまでの経緯
山で入手した枝が、
少しだけ余ったので、
オサレなクリスマスツリーを作ってみたよ↑
前回までがガチ寄りなDIYだったので、今回はご家庭でも手軽に作れる範囲でご紹介します。
制作前の下準備
まず手始めに全体のバランスを考えるために簡単なスケッチから。
脳内にフワフワしている造形を描き出すことで、完成のクオリティーが向上する!
と思いましたが今回はあまり関係なかった・・・。
「とりあえず自分がこんなやつを作りたいんだな」と再認識することはできた気がします。
お次は「設置する場所」を決めていきます。
今回はお客様の出入りが多い玄関口を選びました。
時計を掛けるためのフックも常備されてあり、壁の質感も申し訳ありません。
設置する場所とその広さが決まったら「必要な枝の本数」を決めます。
「170cmの高さのツリー」が適正と判明したので、均等に割り8段分の枝を用意。
「なんか学園祭みたい・・・」
と興味津々に近付いてきたので、デザイナーのミムラさんも参戦してもらいました。
ビニールテープを地面に貼り付けて、鋭利な二等辺三角形をマーキング。
ラインに合わせて枝を敷き必要な寸法でカットしました。
このままの状態では枝の表面に「苔(コケ)」が付着しているため、タワシを使ってガシガシ擦っていきます。
少し擦っただけで気持ち良いほど苔と汚れが落ちていきました。
心地良いまでの状態変化を目の当たりにして黙々と作業に集中していくミムラさん。
異彩を放つ作業風景を目撃し、近付いて来た営業のO河君に
「ゴボウでも洗ってんの?」
と真顔で質問を受けていました。
(´-`).oO(ゴボウ・・・)
すごく・・・ ゴボウです・・・。
続いてゴボ・・・ 木の皮をタワシの柄の部分を使い削っていきます。
先ほどのタワシと同じく擦る度にバラバラと樹皮が落ちていきました。
ポイントとしては適度に木の皮を残しておくこと。
適度に皮を剥いだら流水ですすいで、
天日に干して半日ほど放置。(こうして見ると木琴っぽい)
この日は天気も良く、半日を待たず乾きました。
ツリーの形に整えていく
一見ゴボウに見えた木の枝も、
乾燥するとこんな感じ↓
良い感じで「流木感」が出ており、どこか気品が漂います。
先端から2〜3cmの箇所にドリルで穴を開けて、
ワイヤーを吊すための「ヒートン」を取り付けます。
逆側にも同じ工程を踏んで金具を取り付け。
反対側にも同じような状態にすれば完成。
8本全ての枝に金具が取り付け終えたら、
「オーバルスリーブ」をカシメてワイヤーを取り付けていきます。
ワイヤーはなるべく細めなものを使うことがポイント。
そうすることで“枝を壁に貼り付けた感”が激的に増します。
吊って、光って、飾り付け
全ての枝にワイヤーを取り付けたら壁に吊して確認。
遠くで見るとワイヤーが目立たず良い感じ。
ここまでは計算通り。
絡めるLEDはなるべく球が大きめのものを選ぶと見栄えが増します。
今回は球の直径が2.5cm、LEDの数が40球、ケーブルが5mのイルミネーションライトを購入しました。
枝とワイヤーだけだと貧相でしたが、
LEDを絡めるとディティールがハッキリします。
ここまで来ればあとひと息。
100均で購入したアイテムをバランスを考えながらレイアウト。
おお〜 なんか雑貨屋さんっぽい!
外が暗くなったところで点灯。
(;´Д`)ふおおおおおおっっ!!
これは・・・
元がゴボウだとは誰が想像できるでしょうか。
「インスタ映え!」インス・・・(略)
仕上げに「枝のリース」(100均で購入)を分解して、
星形を成形しながらホットボンドにて接着 → 金色に塗装すれば、ソレっぽい星形が完成!
分解してホットボンドを多用することでアレンジメントを加える幅が広がり、オリジナルの飾りを作ることが可能。
ひと手間掛けることで「100均で買ったアイテムを飾る」以上に目を引く飾りが作れます。
完成してその後
壁の質感とも相まって雰囲気はバグツンです。
作って良かったと心から思いました。
コレが、
こう↓
コレが、
こうなって↓
こう↓
ワイヤーで吊しただけなので後の片付けもラクラクです。
【制作費用】
・木の枝(プライスレス)
・LED球:¥ 1,790
・飾り(100均):¥ 800
・ワイヤー:¥400
・オーバルスリーブ(カシメ):¥300
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合計:¥3,290
※工具代は含まず
「枝があまったから・・・」と偶発的に作り始めたクリスマスツリー。
(´-`).oO(山に入って良かった・・・)
構造も簡単なので一度作ってしまえば数年は使用できそうです。
来年以降のツリーはしばらくコレで行きたいと思いました。