「買って組み立てて終わり」と油断して、現実は全然そうじゃなかった!系のお話、後編です。
建築学科の青空ワーク
– 前回までのあらすじ –
早朝の現場に現れた社員2名。
ネコの手も借りたいレベルで忙しかったため、 懇願して お手伝いをお願いすることにしました。
(´-`).oO(労働力ゲェェット)
ノコノコ やってきたのはカメラマン兼デザイナーのKさんと、デザイナーのミムラさん。
2名とも現場らしからぬ普段着での作業です。
ザックリと作業内容を伝えると、
自発的に作業を始めてくれるので非常に楽チン。
作業を開始して10分ほど経過。
黙々と働くデザイナー3名を遠くで見ていたハルナさん(営業事務)が近付いてきました。
心強い仲間が加わり加速度的に作業効率が向上しました。
ほのぼのムードでモルタルをポテポテ盛っていきます。
各々仕事を抱えているにも関わらず、こちらからの指示を正確かつ柔軟にこなしてくれました。
そこはかとなく漂う「建築学科のゼミ感」↓
でも、実際の職業はこう ↓
流れで「親方!」と呼ばれていたのが少々気になりました。
ビキビキ(#´-`).oO( 親方じゃねえ・・・)
モルタルが余ってしまったので事前に叩き固めておいた土の中に埋蔵。
ただでさえガチガチだった地盤が揺るがぬレベルまで強固になりました。
作業開始から1時間ほどで基礎工事が完了。
天気にも恵まれたため、このまま放置すれば明日には乾くことでしょう。
【次の日】
水分を含んでいたモルタルはカラカラに乾燥して色が白く変化。
軽く叩いて確認しましたが硬度は申し分ありません。
早速ブロック塀を設置。
その上から基礎となる金属パーツを乗せてみます。
無事水平を保っていました。
事前にしっかりと調整をかけていたため、不安要素の無い状態で組み立て作業へ移れそうです。
やっとの思いで組み立て作業
「花壇の撤去」「基礎工事」と当初想定していた計画より倍以上の労働時間がかかりました。
いよいよ念願の物置の組み立てに入ります。
お日様が沈んだ夕方から作業を開始。
偶然通りかかったデザイナーのミムラさんの手を借りて作業を開始。
説明書に目を通し指揮するデザイナーと、指示通り組み立て作業に専念する社長の図。
華麗なる連携作業により1時間ほどで組立が完了。
なかなか良い感じで仕上がりました。
早速ゴミを入れて確認。
大きめのサイズの物置を選んだお陰で余裕の収納具合です。
続いて内部の様子をチェックしてもらうことになりました。
デザイナーのミムラさんにお願いすると、若干しぶり気味な表情で何かを訴えていたので、
(´-`)「大丈夫、外から鍵とか掛けナイヨ・・・」
と、優しさ半分 + 現場の期待に応えたい感情 が入り交じった表情で答えます。
( ・・・鍵締めないとか ホントかよ? )
と、疑いMAXの眼差しでコチラを見る様が印象的でした。
転倒防止対策を試みる
物置を軽く揺らしてみて、しっかりと設置されていることが確認できたら「転倒防止」のパーツを取り付けます。
まずは側面に設置する金具を用意。
次にスコップで30〜40cmほどの穴を掘り、
土が崩れてこないように段ボールで穴を補強。
転倒防止用の金具を取り付けて穴に落とし込み、先端の穴に杭を打ち込みます。
その後、モルタルをガンガン詰めて(重量にして15kgほど)丸一日放置。
乾いたことが確認できたら土を被せて完成!
逆側も同じように作業を施していきます。
気になる箇所の仕上げ
「新しいゴミステーションが必要だね!」
との構想から始まり、気付けば約1ヶ月の時間が経っていました。
「買って組み立てて終わり」
と思っていた作業は 花壇の撤去、基礎工事、物置の組立・・・etc と、想定していた以上の労力が必要だったというオチ・・・。
うっかりパンドラの箱を開けてしまったらこんな気持ちになるのかな?と湿った気持ちで考えました。
完成した物置を遠くから眺めること数分・・・
なんだか込み上げてくるものがあります。
(´-`).oO(あぁ、やっとここまで来れたなぁ・・・)
【次の日】
ブロック塀の下に引いた基礎のモルタルの一部に亀裂が入り割れていました。
強度的には放置しても問題の無いレベルですが、視覚的な意味でやや悶々としてしまいます。
改善案として「ブロックの側面と地面」を馴染ませるようにモルタルで補強しました。
「基礎を補強する」と同時に車の追突を防止するための「車止めブロック」を設置しようとしたところで豪雨に見舞われるという悲劇・・・
「終日晴れ模様」の予報を表示している天気アプリを呪いながら、必死でゴミ袋を貼り付けて雨を避ける屋根を作っていきます。
※ 雨は1時間ほどで止んでくれました。
【次の日】
モルタルはしっかりと乾燥していましたが、雨に打たれた部分がボロボロと崩れてしまい切ない気持ちになります。
(´・ω・) ショボーン
気を取り直して「車止めブロック」の設置を再開。
仮置きしたブロックを横のラインで合わせ、白チョークでマーキング。
ブロックの裏側とアスファルト(地面)の小石や砂をなるべく払っておきます。
取り出したのは「コンクリート用ボンド」。
ごく普通の接着剤のパッケージだし、値段もお手頃(680円ほど)なため「ホンマに大丈夫なんけ?」という気持ちになりました。
10cm間隔でコンクリートブロックの裏にボンドを塗っていきます。
(歯磨き粉よりやや硬めの粘度があり、垂れてくることはありませんでした。)
ブロック2点に塗布を終えた段階で半分ほど余ってしまいました。
(´-`).oO(余っても今後、使うことは無いパターンだ・・・)
接着剤を塗布したブロックを持ち上げて、あらかじめ引いておいたラインに沿って慎重に設置。
あとはボンドが乾くのを待つのみです。
【次の日】
丸1日放置すれば軽トラが結構なスピードで突っ込んでも剥がれることは無いレベルの強度に達します。
大工さん曰く「ブロックを破壊しない限りは取り除くことは不可能」とのこと。
Before ~ After
一連の作業を終え、完成した物置を設置前の状態と比較してみました。
花壇を粉砕してのレイアウトに当初は心配もありましたが、実際設置してみるとそんなに違和感はありません。
コンクリートブロックのお陰で特攻してきた車への耐性もバッチリです。
様々な労力と時間を持って設置した物置。
組立作業は終えたものの「ゴミステーション」目的 で購入したため、このままでは使用することができません。
(※ 換気の問題があり、少しだけ扉を開いた状態で使用してます。)
この状態から側面に穴を開けたり、
側面に「通気口」を取り付ける魔改造を施していくことになるのですが、今回はここまで。
改造の詳細はいつか改めてご紹介したいと思います。