前回はベアリング周りの加工についてご紹介しました。
「スネークノット」を使って実際に編んで行きます。
4枚刃ハンドスピナー
最初にご紹介するのは「4枚刃のハンドスピナー」の作り方。
用意するパラコードは2本。
それぞれ長さを「40〜50cm」にカットしておきます。
【01】
まずは「スネークノット」で編み込みをスタート。
写真の様な状態で一旦止め、結び目を先端に寄せて、
慎重に「結び目」を端っこに持っていき、ギュッと絞ります。
キレイな「結びコブ」が出来たらOK!
先端ギリギリ過ぎると「結び目」が解けたり、手前だと「ちいさな輪」が残ったりと、調整が難しい行程なので気長に行ってください。
【02】
その後も「スネークノット」を続けて行きます。
結びコブを「3つ」作ったところで作業を止めます。
【03】
もう一方のパラコードも「結びコブ3つ」で止めて、同じものを2つ用意。
先に加工しておいたベアリングを置き、写真のように2本のコードを「互い違いの状態」で囲みます。
「結ばれていない方」に「スネークノット」を施して、少しずつ結び目を締めていきます。
※ベアリングの周囲に巻いた両面テープは剥がしておいてください。
この時、双方のコードの輪を均等なサイズで維持しつつ、徐々に小さくしていくのがコツ。
【04】
結び目を「ギュッ」と絞りなら、両面テープに押しつけて固定します。
そこから「スネークノット」を双方に2回。
反対側と同じく、結び目「3つ」でストップ。
ギリギリの箇所をカットした後、バーナーで炙り先端の始末をすれば完成です。
早速回してみる
パラコードで出来た手作りハンドスピナー。
高鳴る期待を抑えつつ、力強く弾いてタイムを計測してみました。
「持ち手」を追加しているので快適な回転です。
完全に停止してタイムを確認。 Σ(´-`).oO(え?こんだけ?!)
予想に反して残念な「29秒」・・・
ベアリングを脱脂したにも関わらず、30秒に満たない結果にショックを隠せません。
このままでは腑に落ちないので、中心のベアリングを取り外して「レボリューションBB」を塗布して再度計測。
なんとか1分の壁を越えることができましたが、本音を言えばもう少し回って欲しかった・・・。
おそらくパラコード自体の重量が軽いため回転数が伸びないまま止まってしまうようです。
3枚刃ハンドスピナー(重り付き)
続いてご紹介するのは「3枚刃のハンドスピナー(重り付き)」
用意するパラコードは3本。それぞれ長さを「30〜40cm」にカットしておきます。
ナットは「M8サイズ」のものを選択しました。
ベアリングに巻き付けた後に炙って、カチカチにした中央パーツを用意。
【01】
パラコードを巻き付けたベアリングを置き、写真のように3本のコードを「互い違いの状態」で囲み、
1辺のコードを「スネークノット」で編みながら、徐々に中央に寄せていきます。
ここは少しコツがいる箇所なので時間をかけて慎重に行ってください。
【02】
3辺とも「結んでは絞り」を繰り返して、中央にあるベアリングまでの距離を縮めていきます。
ベアリングを完全に囲った時点で、3辺を「キュッ」と絞って固定。
【03】
今回は両面テープでなく、瞬間接着剤を使用します。
【04】
結び目「2つ」作ったところでストップ。
【05】
ここで用意していた「ナット」を2本のパラコードに差し込みます。
ナットの穴に対してコードが太く通りにくいことがあるので、その時は先端をナナメにカットして炙りましょう。
3辺すべてにナットを通したら、
最後に1回「スネークノット」を施して、ナットを落ちないように固定。
3辺とも硬く絞り、緩みの無い状態にしていきます。
余ったコードの先端ギリギリをカット。
バーナーで先端を炙り、ほつれ止めを施します。
各所を調整してバランスを整えたら完成!
軽く弾いて回転をテスト。
重りの恩恵は抜群で、力強く回ってくれます。
手に持って回転。
方向を変えると結構な抵抗を感じました。
重り(ナット)無しと比べると「30秒ほど」タイムが伸びました。
今回もしっかり中央のベアリングが外せる仕様。
重りのナット部分はサイズを大きくしたり、数を増やすことで回転数を伸ばすことができます。
パラコード単品のスピナーと比べてカスタマイズ性があるので、オリジナルの型を模索する楽しみがある気がしました。
相変わらず
「こんなの回してなにが楽しいんだ・・・」
と疑問が残るアイテムですが、スネークノットの応用スキルが学べるため一度は作ってみる価値があるアイテムです。