「昨日クリスマス会をしたんですよ〜♪」
営業事務のハルナさんに話かけられて、明日がクリスマスなのだと知りました。
「あ、そうだったね」
と相づちを返しながら自分にとってのクリスマスの存在が数年前に比べて非常に低い位置に来ていることを認識していました。
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ここ最近で頭角を現してきたハロウィンの存在・・・、チキンの消費量、今日から10ヶ月後の出生率・・・
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あれ? やっぱり自分の中のクリスマス認識がめちゃくちゃブレてる。
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自分とってのクリスマスってなんだったっけ?
・「サンタの存在(※恐らく真相は知ってる・・・)を盾に高額な玩具を子供に請求される日」
・「ケンタ○キーが面する大通りに渋滞が発生する日」
・「会社の屋根に接地された電飾郡がようやく“意味あるもの”に変わる日」
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心ときめく異性との思い出は遠い日々・・・。
世間との盛り上がりと反比例して枯れ細ってゆく自分の心に少し切ない気持ちを隠せません。
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近くにいた未来ある若者(営業のO君 = イケメン25歳)に「明日はクリスマスだよ♪」と振ってみると
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「え? 今日と明日はただの平日ですよ」
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即答でした。
もうね。自分の性別が女性ならば即墜ちのひと言ですね。
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そんなクリスマス・イヴの静かな昼休み。
デザイナー兼カメラマンのKさんと一緒に会社付近にある公園へと足を運んでいました。
これ。
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「おしるこ」を作ろうと試みました。
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野郎2名だし、お餅だし・・・
クリスマス要素が微塵も無い状態で準備が淡々と進んでいきます。
(せめてこれだけでも・・・と事前に用意した“照り焼きチキンのピザ”は会社に忘れてしまいました)
ガスバーナーの集中型になりがちな炎を分散しながら均一に熱を伝えていくスーパーアイテムです。
これでおもちも良い感じに焼ける・・・ はず!
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今回はバーナーが2つあるので「餅焼き」と「おしるこ作り」を分業。
お昼の時間は限られているのでこの振り分けは最高の判断でした。
基本的に野外での調理はガスの消費を抑えるため“フリーズドライ”の食材が選択されがちです。
今回もその例に漏れることなくフリーズドライのおしるこを購入。
なぜイチゴが入ってるのか?!
近所のスーパーではスタンダードなおしるこが売っていませんでした。
イチゴ大福だと脳内認識すればなんとか行けそうではありますがなんだか抵抗がありますね・・・
購入前に
「イチゴ部分だけを取り除けばいいや!」
と簡単に考えていましたが、現実は「これでもか!」というくらいの勢いで餡ベースと融合していました。
そして同時購入したもう一方、
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なんであられが入ってるし!?
真面目に開発者の方の御意見が聞きたいです。
元が米ベースという点では餅と通ずるものがありますが・・・
案の定、完全融合しているあられの図。
そうこうしているうちに餅が良い感じに膨らんできました。
とりあえず最初の一個はプレーンな状態でいただきます。
中身も問題なく火が通り、外はカリカリ中はモチモチを地で行く感じです。
調味料が無くても全然問題なく食べ続けられる品質に「美味い!」を連呼しつつ、真面目に
「今日が何の日だったか?」
と、麻痺してしまう光景ですね。
最初の一個を飲み込んだあたりで第二弾が焼き上がりました。
シェラカップにおしるこの素を入れてお湯を注いだ時点でふと気付きます。
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「あ、割り箸忘れた・・・」
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「えぇ?!w」
と驚きを声にするKさん。
しかしながらその表情からは笑みは消えていません。
彼にとってこれ程度のトラブルなど想定の範囲内なのでしょう。
普段からクールで会話のセンスが抜群で、カメラが得意でデザインのセンスはキレッキレ。
さすがだよなぁ・・・ 自分の性別が女性なら(略)と本日2回目の感情を抱きながら、鞄より自分の名刺を取り出して、
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手づかみで食べるには汁物という点で難易度が高いですし、割り箸を取りに会社へ帰るには時間的なロスが大きいため取った手段でした。
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Kさんには“糸ようじ(未使用)”の爪楊枝部分を使用してもらいます。
想定外のプチトラブルを回避したことで2名ともやや高揚気味なテンションで餅をカップに投下。
気分的にも本日一番のピークを迎えておしるこを食していきます。
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溶けました。\(^o^)/
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“クリスマスの呪い”と言われても納得の容赦のない溶けっぷりに狼狽しつつも、
「まあ・・・ ほら、紙だし・・・」
と全力のフォローで涙をこらえます。
先週土曜日に行われた忘年会にて入手した電車の切符を発掘。
再度ハサミで加工(時間も押してきたので最低限の形)します。
おしるこのカロリーに加え、「鉄分」も同時に摂取できそうなカラーリングにときめきながら投入。
“即溶ける”ことはありませんでしたが、“溶けにくい”に変わっただけで時間が経てばふにゃりとなってしまいます。(それでも食べるには全然問題ないレベルでした。)
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「ものは試し!」で始めたイベントでしたが、
「たまにはこういったものもいいね〜」とほっこりした気分で終わることができました。
今日一日は豊かな気持ちでお仕事ができそうです。
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